STAFF INTERVIEW

ちゃんと上達するから面白い

開発企画・萩原 愉未

ホッチホールドの萩原は、高校卒業後に留学したアメリカ・オレゴン州でクライミングに出会いました。クライミングのカルチャーが根付いているアメリカ。友人の誘いでクライミングを始めた萩原は、岩場やジムで、クライミングに熱中しました、日本に帰国後は国体にも出場。アメリカでのクライミング経験や、クライミングの面白さ、ホッチホールドでの業務内容などについて話を聞きました。

クライミングを始めたきっかけ

(萩原)最初は、留学先のオレゴンです。自分の車が故障してしまって、3ヶ月くらいどこにも出かけられない時期があって。アメリカって、車がないと生活できないんですよね。週末どこにも行けなくてヒマをしていたら、たまたま友人がクライミングに行くって言うから、連れて行ってもらったんです。まったく偶然ですよね。

フリー・クライミング発祥のアメリカでは、クライミングは身近な存在でした。オレゴンにも、スミス・ロックという有名な岩場があります。萩原も、最初に体験したのは岩場のクライミングでした。

(萩原)ヨセミテにも行きました。アプローチっていうんですが、岩場に行くまでの道でクマに会いました。居るっていうのは聞いていたし、クマに会うというのは良くある話みたいです。一緒に居た友達も、あぁ、クマが居るなって。あまり驚きもせず。

※アメリカ留学時の写真などがもしあれば掲載。

卒業後は、そのままオレゴンで就職。就職先近くのジムでも、クライミングを続けました。クライミング文化が根付いたアメリカで、日常のクライミングはもちろん、ヨセミテへの道すがらクマに会うことも「カジュアル」に経験した萩原。アメリカでのクライミング文化について聞くと、こう答えました。

(萩原)日本に比べて、ずっとカジュアルな感じがあります。ジムはもちろんですけど、岩場も割と気軽に出かけていくような雰囲気です。近くにあるし、景色も綺麗ですしね。ジムも入りやすいというか、社交場というような側面もあるように思います。近所の会社では、クライミングジムと契約していて、月パスが何割引きになるとか。ジムの利用の仕方もすごくカジュアルで、仲間とおしゃべりをして、ちょっとだけ登って帰るとか。クライミングが生活の近くにある雰囲気でした。

帰国後、地元で出場した新潟国体

帰国後、萩原の地元新潟で開催された国体に出場しました。ボルダリング競技で決勝に進出、7位に入賞しています。

(萩原)地元出身の選手が少なかったみたいで、選手を探していたんですよね。私はたまたま帰国した頃で、声をかけて頂いて、せっかくの機会なので出場させて頂きました。

※当時の国体の写真などがもしあれば掲載。

この時の日本の国体は、リードもボルダリングも二人一組での競技でした。地元選手として出場したクライミングの大会の思い出。地元というプレッシャーもあって、緊張する場面も多かったと萩原は言います。

家族や友人にも勧めたい、クライミングの魅力

萩原は、大好きなクライミングを、家族・親戚や友人にも積極的に勧めていると言います。その理由を聞きました。

(萩原)健康に良い運動と考えた時に、クライミングだと全身を満遍なく使えるし、程よい運動ができるんですよね。ダイエットにも良くて、全身のシェイプアップにも効果的だと思います。私は走るのが苦手で…。クライミングだと走るよりもずっと手軽に、運動効果があるような気がします。

ダイエットやシェイプアップ以外にも、クライミングを勧めたい理由があります。

(萩原)クライミングって、やればやるだけ、ちゃんと上手くなるんですよね。練習したものが、分かりやすく結果につながる。他のスポーツって、持って生まれたものが左右する部分が大きい気がするんです。例えば走るのが苦手な子が、どんなに一生懸命走っても、もともと足の速い子には勝てなかったり。どうもそうじゃないというのは、最近何かで知ったんですけど。ただそうだとしても、クライミングは誰でも、練習の分だけ上手くなれると思っています。未だに、ああこうやればできるんだ、また少し上達したなっていうことが、日々ある。それが面白いんです。

練習の成果が分かりやすいことは、子供にとっても良いのではないかと萩原は話します。なかなか上手くならなくて嫌になってしまうよりは、練習した分しっかりできるようになるクライミングをした方が、本人の創意工夫や思考の成長にとっても良い経験になるはずです。コミュニケーションの場としても、クライミングジムはお勧めしたい場所です。特にアメリカで通ったクライミングジムには、一種の社交場のような雰囲気があったと言います。日本でならばフィットネスクラブに近い気軽さでした。おしゃべりを楽しんで、その合間にクライミングをする人も。

(萩原)私がアメリカで通っていたジムでの経験ですけど、すごくアットホームで、誰でも迎え入れてくれるような雰囲気でした。初心者と常連の壁がないというか。

日本でもそういうクライミングジムが増えてきたと萩原は言います。だからこそ、そうした場に友人たちと一緒に行って、一緒に楽しみたい、それがクライミングを人に勧めたい理由でもあると話しました。

クライミングジムのつながりがきっかけで、ホッチホールドに転職

ホッチホールドに転職したきっかけは、当時通っていたクライミングジムでの仲間でした。

(萩原)ジムの友達に、ホッチホールドで働いている方がいて。彼女が退社することになった時、堀地社長から「代わりを探してほしい」と言われたみたいで、声をかけてもらったんです。

その時働いていた職場には特に不満もなかった萩原は、本来は断るつもりで堀地社長の元を訪れたそうです。

(萩原)本当は断りに行ったんですけどね。堀地さんのお名前は、以前から知っていました。トポとか見ると、お名前が載っていたので。そのルートを初登した人の名前が、載っている資料なんですね。その堀地さんと話をしている内に、クライミングに関われるのならば、それも良いかなと思ってしまって。

面接のその場で、転職を決めました。

ホッチホールドでの業務内容や、心がけていること

萩原の今の仕事は、海外とのやり取りが中心です。ウォール・ホールド・トランポリンの輸入、それぞれの部材の輸入、取引に関する業務を担当しています。ウォールやホールドの輸入元であるヨーロッパ・ブルガリアへの出張もあります。

(萩原)ホッチホールドが代理店となっているホールドやウォールなど、ブルガリアの会社が作っているものが多いんです。その会社の、各国の代理店が集まるミーティングが年に一回ブルガリアであります。クライミング・ウォールの施工を検討しているクライアントと一緒に、現地の施設を見に行くこともあります。

ここ数年は、クライミング業界の発展も一息ついた印象だと萩原は言います。新しくできるジムや施設の数も減ってきて、建てるウォールも販売するホールドの数も、少しずつ減少している。お客さんも、買い物にはだんだんと慎重になってきて、費用や納期はもちろん、製品をしっかり比較して購入を決めるようになりました。そうしたお客様の質問や要望に、ひとつひとつ丁寧に応えていくのも、彼女の仕事です。心がけていることを聞いてみました。

(萩原)お客様の要望をできるだけちゃんと理解して、対応したいと思っています。もちろん不可能なこともあるんですけど、工夫次第で対応できることも多い。最初から断ったり、否定するようなことはしないで、まずは一緒に考えるような姿勢でいたい。例えば簡単な話だと、この色のこの形状のホールドが、どうしても今日ほしいとか。在庫があるなら、今から自分が取りに行って戻れば間に合うかもとか。小さなことかもしれないけれど、自分にできることはやってあげたい。そういうことの積み重ねが信頼につながると思っています。

マーケティングや営業展開についても、萩原の姿勢は積極的です。

(萩原)国内外からの問い合わせって、ウォールやホールドに関するものだけじゃないんです。代理店になりませんかとか、展示会に出展しませんかとか、本当に色々ある。そういうのを置いておくんじゃなくて、ちゃんと考えてメリットがあれば積極的に出て行きたいと思っています。売って行くぞという姿勢で、もっと動きたい。

ホッチホールドのコミュニケーション現場に立つ萩原は、ひとつひとつの丁寧な対応が、自身の仕事の価値と、ひいては会社の価値を高めて行くと信じています。クライミング業界は、もしかしたら今後数年難しい舵取りを迫られるかもしれません。そうした時こそ、萩原の積極的な姿勢がホッチホールドをさらに成長させるのかもしれません。